天気のニュースで見る「台風進路の円」。
あれって、
必ず、徐々に大きくなってますが、
小さくなってるのを、見たことありますか …?
気象庁の翌日の天気予報、
いわゆる「明日の天気」の、的中率は約86%だと言われています!
では、
「台風の進路予想」はどうなんでしょう?
『台風の進路予想の確率と誤差』についての紹介です!
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台風の進路予想
日本の気象庁の、台風の進路予想の他にも、
米軍の進路予想が、結構有名ですね d^^)
これらの他にも、
東アジアの各国や、ヨーロッパのバイオウェザー等でもでています♪
なかでも、香港地下天文台は、
アジア各国(日本・香港・米国・中国・台湾・韓国)の、
気象機関の進路予報が、同時に表示されているので、
比較するのには、とっても便利です!
日本の気象庁と、米軍の予想ではどちらが確実か?
台風が、まだ日本に接近していない段階では、
米軍の進路予想のほうが、当たると言われています。
しかし、日本に接近してからは、
当然、日本の気象庁の進路予想のほうが、当たる確率が高いです。
当たる確率が高い!?
「確率が高い」といっても、
いったい、どれぐらいの確率なんでしょう?
気象庁の台風進路予想の確率
気象庁の台風進路予想の確率は、
「ズバリ 70%です!」
なぜ、そう言えるのかって?!
そもそも、台風進路予想の確率とは、
台風の中心が、予報の円の中に入る確率のことです!
台風の予想進路上に書かれる円のことを「予報円」と呼び、
その中に、台風の中心が来る部分を描いた円なんです。
予報円は、
台風の中心が来る確率が「70%」という前提となっています!
その外にある線は、暴風警戒域と呼ばれ、
25m/s以上の風が吹く予想となっています。
そのため、
最大風速が25m/s以下の台風に、風警戒域線はありません。
この進路予想の円は、
日(時間)が進むにつれて、大きくなっていますよね?
これは、
「台風が徐々に大きくなっていく」という意味ではなくて、
「確率が70%という範囲を広げている」ということです。
つまり、
時間経過とともに、予想進路の誤差がでやすいので、
予報円の範囲を広げて、確率をキープしているという訳なんです!
台風の進路予想は、ここ数十年で格段に進歩しましたが、
それでも、完璧な予測をするのは不可能なんですね。
台風進路予想の制度と誤差
台風進路予想の確率は、70%だとわかりましたね♪
ではその誤差は、どれぐらいあるのか?
気象庁「台風進路予報の年平均誤差の一覧表」で確認してみましょう。
年 | 24時間予報 | 48時間予報 | 72時間予報 | 96時間予報 | 120時間予報 |
2013 | 91km | 149km | 215km | 336km | 480km |
2012 | 106km | 200km | 291km | 413km | 527km |
2011 | 109km | 188km | 289km | 411km | 520km |
2010 | 105km | 206km | 332km | 400km | 457km |
2009 | 122km | 216km | 312km | 415km | 528km |
2008 | 114km | 209km | 345km | ||
2007 | 114km | 196km | 247km | ||
2006 | 105km | 192km | 275km | ||
2005 | 101km | 176km | 266km | ||
2004 | 125km | 243km | 355km | ||
2003 | 120km | 222km | 349km | ||
2002 | 138km | 239km | 363km | ||
2001 | 155km | 274km | 411km | ||
2000 | 153km | 282km | 404km | ||
1999 | 171km | 280km | 389km | ||
1998 | 176km | 366km | 536km | ||
1997 | 144km | 267km | 380km | ||
1996 | 152km | 292km | |||
1995 | 189km | 317km | |||
1994 | 169km | 291km |
う~~~んっ … (-_-;)
年々、確実に誤差が縮まってるのはわかるんですが、
なんだか、よくわからないですよね!?
では次に、
「台風進路予報誤差のグラフ」で確認してみましょう♪
参照元:気象庁(http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/whitep/1-3-9.html)
台風の進路予想は、最も進歩した分野のひとつで、
以前は、3日先までしか発表されていなかった進路予報も、
2009年以降は、5日先まで予報が出るようになりました。
グラフをみてみると、1990年代前半の3日予報よりも、
現在の5日予報のほうが、誤差が小さくなっているのがわかりますね!
それでも、
- 24時間予報で 100km程度
- 2日予報で 200km程度
- 3日予報で 250km程度
- 4日予報で 350km程度
- 5日予報で 500km程度
という、かなりの誤差があるのがわかりますね! d^^;
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