「マンガン電池」と「アルカリ電池」…
『リモコン』に使用するのは、
はたして、どっちの乾電池か良いのでしょう!?
「リモコンの電池は、100均のアルカリ電池を使用している!」
という人は、意外と多いのではないでしょうか?
でもそれって、実は『危険』なんですよっ!
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「マンガン電池」と「アルカリ電池」
「マンガン電池」と「アルカリ電池」…
これらは、いったい何がどう違うのでしょう?
何となくですが、
「アルカリ電池のほうが、パワーがあって長持ち!」
といったイメージは、おそらくあると思います。
もちろん、間違ってはいませんが、
この際なので、もう少し詳しく理解しておきましょう♪
アルカリ乾電池の正式名称は、「アルカリマンガン乾電池」で、
マンガン電池を進化させたものと言えます!
アルカリ乾電池も、マンガン乾電池も、
乾電池の材料に「二酸化マンガン(+極側)」と、「亜鉛(-極側)」という同じ材料を使っています。
それぞれの違いは、材料の『分量』と『仕組み』、
そして、乾電池の+極・-極を浸すために使う液体である『電解液』です。d^^
リモコンに使用する電池は?
結論から言ってしまうと、
『リモコンに使用するのは、マンガン電池が適しています!』
では、「なぜ、マンガン電池なのか?」
その理由について、詳しくみていきましょう♪
リモコン用にはマンガン電池が最適!
『アルカリ乾電池』は、
パワーがあって長持ちなので、「大きな電流を必要とする機器」に向いています。
- パワー・容量が共に大きく、マンガン乾電池の約2~5倍長持ち!
- 大電流を必要とする機器に最適!
(デジタルカメラ・ミュージックプレーヤー・LEDの懐中電灯・電動おもちゃ など)
対して、『マンガン乾電池』は
休み休み使うと、電圧が回復するという特徴があるので、
「小さな電流で休み休み使う機器」に向いています。
- 大電流を必要とする機器には不向きだが、
微弱な電流でよい機器、休み休み使う機器には最適! - アルカリ乾電池よりも安価なので、
マンガン乾電池に適した機器であれば、マンガン乾電池を使用するほうが経済的!
(リモコン・時計・電子辞書・計算機・豆球の懐中電灯・キッチンタイマー など)
ちょっと、思い出してみてください…
リモコン付きの家電製品を購入した場合、
リモコン用の電池ならば、必ず「マンガン電池」が付属しているハズです。d^^
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電池の液漏れとその原因
また、
電池の「液漏れ」についても、理解しておく必要があります。
- 過放電
- 長期間の通電
- 経年劣化
- 新旧電池の混合
- 逆挿入
マンガン乾電池の場合、電解液に「弱酸性の塩化亜鉛」などを使用しています。
マンガン乾電池よりも、二酸化マンガンや亜鉛を増やし、
電解液に「アルカリ性の水酸化カリウム」を使用しているのが、アルカリ乾電池なんです。
乾電池の液漏れは、使用していた機器の故障につながるだけでなく、
取り扱いによっては、人体に影響を及ぼす危険性もあります。
特に、アルカリ乾電池の液漏れは、水酸化カリウム水溶液(強アルカリ性)で、
タンパク質に対し強い腐食性があるため、毒物及び劇物取締法で劇物に指定されています。
肌についた場合は、すぐにまたはそのまま放置しておくと、
「水ぶくれ」や「ただれ」にもなる事があるので、
大量の水で洗い流し、ひどい場合は医療機関に相談してください。
100均のアルカリ電池は危険!?
100均のアルカリ電池の場合、
「液漏れ破損率はほぼ100%」だと言われています。
使用中の電池はもちろん、新品で保管しておいても同じことです。
つまり、
『購入後1年程度の経過で液漏れをするレベルの電池』だということです!
ですので…
なおさら、液漏れリスクの少ないマンガン電池を使用するべきです!
アルカリ電池は、使用時間が長いほど液漏れを起こしやすく、
しかも、漏れて出てくるのは、強アルカリ性の腐食性の高い液体…(汗)。
一方、マンガン電池は液漏れしにくいし、
仮に液漏れしたとしても、少量の腐食性の低い塩が沸く程度です。d^^
マンガン電池ならば、液漏れしても、
基盤や端子を腐食させにくいので、機器へのダメージも少なくて済む!というワケです!
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