電気ストーブとは！カーボンヒーター・ハロゲンヒーターの違いは？

2014.10.28

「電気ストーブだったら、カーボンヒーターがいいらしいよ～！」

「どうして？」

「ハロゲンヒーターに比べて、体の芯まで温まるんだってっ！」

「ところで、
カーボンヒーターとハロゲンヒーターって、何がどう違うの？」

「・・・・・。」

カーボンヒーターとハロゲンヒーターの違い！
あなたは、わかりますか？！

ストーブと言えば、
ひと昔前は、石油ストーブが一般的でしたが …

近年は、
電気ストーブを、多く見かける様になりましたね♪

「なんとかストーブ」とか、
「なんちゃらヒーター」とか、
呼び方がたくさんあって、何だかよくわかんなくないですか？

どれが総称で、どれが商品名なんだか …

特に、
よく耳にする「カーボンヒーター」、
最近あまり聞かなくなった「ハロゲンヒーター」、
たまに登場してくる「遠赤外線ヒーター」。

このあたりに焦点を絞って、
数年のモヤモヤを、解消していきたいと思います。

電気ストーブとは

いきなりですが …

「電気ストーブ」
「電気ヒーター」
「カーボンヒーター」
「ハロゲンヒーター」
「遠赤外線ヒーター」

これらの位置づけや違いって、わかりますか？

本題の「カーボンヒーターとハロゲンヒーターの違い」の前に、
そもそも、
「電気ストーブとは何なのよ！？」ってところへ、
ちょっとだけさかのぼる事で、より理解を深めたいと思います。

どうしてかって？

以前、
家電販売店の店員さんに、説明してもらった際に、
とっても、わかりやすかったからなんです♪

まず、「電気ストーブ」は、
電気暖房という、大きな括りの中のひとつで、
電気ヒーターによる暖房器具です。

電気ストーブの他にも、
こたつや電気カーペット、電気毛布など、
電気暖房には、たくさんの種類がありますよね。

問題はここからです！

電気ヒーターによる暖房器具、
「電気ストーブ」と呼ばれるものの中に、
「カーボンヒーター」や「ハロゲンヒーター」があります。

「遠赤外線ヒーター」も、これらの仲間の様に思いがちです。

ここを勘違いしてしまうと、
結局は、全体的に「？」となって、
各位置づけが、混乱してきてしまうのではないでしょうか。

なので、
次は「遠赤外線ヒーター」を、はっきりさせておきましょう！

遠赤外線ヒーターとは

「遠赤外線ヒーター」とは、
遠赤外線を利用した、電気暖房器具の総称です。

したがって、
カーボンヒーターも、ハロゲンヒーターも、
遠赤外線ヒーターの仲間です。

ここで、注意しなければいけないのは、
仲間といっても、「同じ並びの位置づけではない」ということです。

「遠赤外線ヒーター」という括りの中に、
カーボンヒーターや、ハロゲンヒーターが含まれているのです。

　わかりやすく図にすると、こんな感じ ↑

「はい、これテストにでまーすっ！」
ってぐらい、ここが重要です！

これを理解していないと、
「遠赤外線ヒーターとカーボンヒーターは、どっちが暖かいの？」
っていう、トンチンカンな事になってしまうんです。

カーボンヒーターとハロゲンヒーターの違い

全体的な位置関係が、ハッキリしたところで、
いよいよ本題の、
「カーボンヒーターとハロゲンヒーターの違い」についてです。

暖房器具 » 電気暖房（電気ヒーター）» 電気ストーブ » 遠赤外線ヒーター
の中の、
カーボンヒーターとハロゲンヒーターの違いです！（もういいってw）

それぞれについて、
仕組みや特徴などを、見ていきましょう。

まずは、ハロゲンヒーターから！

ハロゲンヒーターとは

「ハロゲンヒーター」は、
ハロゲンランプを熱源とした、電気ヒーターです。

機器に内蔵された
「ハロゲンランプからの放射熱」によって、暖房を行います。

ハロゲンヒーターの中に入っている線は、
ニクロム線から、タングステン線になって、
石英管の中に、水銀化合物のガスが入っています。

寿命が切れる寸前まで、高い発熱効率を維持し、
消費電力の80％以上を、熱に変換できる高効率化が図られています。

カーボンヒーターとは

対して「カーボンヒーター」は、
発熱に使われる線が、炭素化合物になっています。

不活性ガスを充填した石英管に、
炭素繊維を入れた発熱体を、熱源として利用しています。

暖房器具としての仕組みは、
ハロゲンヒーターと似ていますが、
カーボンヒーターは、
ニクロム線や、ハロゲンランプを利用していません。

そのため、
カーボンヒーターは、赤外線の放射効率が良く、
赤外線放射量は、ハロゲンヒーターの2倍とされています。

赤外線放射量は、暖房能力に直接影響するため、
ハロゲンヒーターよりも、高い暖房性能を持っています。

近赤外線の放射が多い「ハロゲンヒーター」に比べて、
遠赤外線の放射量が多い「カーボンヒーター」は、
「半分程度の電力で、ハロゲンヒーターと同等の暖かさを感じる」
と言われています。

暖房性能が、低下することもないため、
「カーボンヒーターは、ハロゲンヒーターの上位品」
という位置づけになります。