節分の豆まきが終わって、数を数えて食べる豆。
まだ、幼かった子どもの頃は、
「はやく年をとって、たくさん食べたい!」
なんて思った人も、少なくないことでしょう …w。
管理人の場合、
炒り豆があまり好きではなかったので、
「これがピーナツだったら …」と思ってました。
随分と後になって知ったのですが、
実は、ピーナツ(落花生)を食べるところもあるらしいのです。
しかも、豆まきする時にも、落花生を使っているらしい …。
管理人からしたら、
「いやいや、冗談でしょ!?」と思うのですが、
逆に、
落花生が風習となっている人からしたら、
むしろ、それが常識(?)で、「大豆って!?」となるのです。
節分の豆まきは「落花生」? それとも「大豆」!?
はたして、どっちの豆が正解なんでしょう?
また、どんな理由で、どんな違いがあるのでしょう?
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節分の豆まきは「落花生」か「大豆」か
そもそも、
節分に、豆まきをするのには「邪気を追い払う」という意味があります。
では、
邪気を追い払うために、なぜ「豆をまく」のかというと、
この由来は、諸説あるようです。
- 穀物には、魔除けの呪文があると昔は考えられていた
- 鞍馬山の鬼が都を荒らした時、炒り豆で鬼の目を潰したという故事伝説
- 鬼の目に魔目(まめ)を投げつける「魔滅(鬼を滅する)」という語呂合わせ
どの説が正しいのかは別としても、
もともと、豆まきには「炒り豆(大豆)」が使われるのが正解のようです。
なぜなら、
「豆を炒る」ことで、鬼退治(魔目を射る)につながるからです!
ですので、節分には、
「福豆」と呼ばれる、炒った大豆が売られていますね♪
ところが!
「殻つきの落花生を 豆まきに使う」という風習も、
どうやら、地域的にあるようなのです。
もちろん、節分の時期には、
スーパーなどでも、落花生が並ぶのが定着してるようです。d^^;
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節分の豆まきに落花生?
「落花生を豆まきに使う」風習の地域の人からしたら、
何の違和感もなく、むしろ当然のことです。
しかし、
一般的な「炒り豆(大豆)」を、豆まきに使っている人からしたら …
『豆まきに落花生!? まじかぁ~っ!!』となるワケです。
ところで、
節分の豆まきに、どうして落花生を使うのでしょう?
豆まきに落花生を使う地域とその理由
インターネットのリサーチ結果では …
- 北海道・東北・信越地方では、およそ8割以上が豆まきに落花生を使う
- 九州(特に、鹿児島県や宮崎県)でも、3割程度が豆まきに落花生を使う
北海道・東北・信越地方では、
スーパーなどでも、節分に落花生が並ぶのが、もはや風習として定着してるようです。
もともとは、大豆だったのですが …
全国落花生協会によると、
「北海道では、昭和30年代頃から落花生に変化した」と言います。
なぜなら、
- 落花生なら雪の中でも拾いやすい!
- 食べ物が粗末にならない!
- 落花生は秋冬の豆だから!(大豆は夏の豆)
- カロリーが高いので寒い地域では好まれる!
といった、北海道ならではの理由が挙げられるからです。
それが、
同様に寒くて雪の多い、東北・信越地方にも広がっていったのです。
対して、
九州地方で、落花生を豆まきに使うのは、
どうやら「鹿児島に落花生の産地があるから」という理由みたいです。
また、豆まきに大豆を使う場合は、
まいた豆と、食べる豆とは「別」という場合がほとんどですよね♪
ところが、
落花生の場合、まく豆と食べる豆は「一緒」なのです。
つまり、
豆まきでまいた落花生を、拾って食べるということです。d^^;
- 落花生は殻付きのままでまく!
- 撒いた落花生を拾い集めて食べる!
落花生は殻つきなので、大豆の場合に比べて、
「中身はきれい」「大きいから拾うのも簡単!」など、実は合理的だったのです!
なるほど~!
掃除しやすい! 無駄にならない!などの、合理性を知って、
落花生を豆まきに使う家庭も、全国的に広がりはじめた様です。
ちなみに、
「ナッツをたくさん食べる人は、あまり食べない人より、
心血管疾患による死亡と、全死亡数が少なくなる。」
というアメリカの研究データも、先ごろ発表されています。
上述の様に、『節分の豆まき』は本来、
「炒った大豆を厄除け払いのためにまく」ということが一般的でした。
しかし、現代では、
豆 = 大豆という定義も、特にこだわりが無いようになり、
「昔からの習慣と、現代の合理性が融合している」と言えるのではないでしょうか?
ところで、素朴な疑問なんですが …
落花生を豆まきに使った場合、
食べる豆の数は「殻つき」の数? それとも「中身」の数なの!?
調べてみると、
落花生を使うほとんどの場合、殻付きの状態で数えるそうです。
中身(ピーナツ)の数で数える場合は、
地域性というよりも、むしろ 家庭での習慣で異なるといった場合が多いようです。
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