とあるスーパーの、コスメ商品売り場での、
女子中学生らしき、女の子2人の会話です。
- A子「日焼け止めって、たくさんあってわかんないけど、
 どれにしたらいいの?」
- B子「SPFって書いてあるのを、選んだほうがいいよ!」
- A子「じゃあ、このSPF20と SPF30は?」
- B子「数字が大きいほうに決まってるじゃん!」
- A子「これには、PA+って書いてあるけど、
 PA+と SPF30では、どっちが効くの?」
- B子「・・・・?」
- A子「って言うか、紫外線ってUVでしょ!?」
2人の会話を、すぐ近くで聞いていたんですが、
 かみ合っている様な、いない様な…
 あっている様で、あっていない様な…
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いやっ! あっていないっしょ!!
『紫外線の種類と、波長による肌への影響』について、
 ハッキリさせましょう!
 これが解かれば、
 微妙~に気持ち悪い2人の会話が、スッキリできますよ♪
波長による分類
 よく耳にする「紫外線」ですが …
「光の波長によって、3分類された中の1つ!」
 が、紫外線と言うことを、まずは認識しておきましょう!
- 紫外線【100nm~400nm】
 波長によって、UV-A・UV-B・UV-Cに分類される。
 (※詳細については、次の章以降で説明。)
- 可視光線【380nm~780nm】
 人間の目に見える電磁波で、紫~赤まで虹でみえる色。
 この範囲の電磁波が目に入ることにより、色だと感じる。
- 赤外線【780nm~1mm】
 リモコンなどの赤外線通信や、
 遠赤外線ヒーターなどの、暖房器具で使われている波長。
 熱効果が高い。
紫外線の種類と特徴
 上述の「紫外線の定義」で、3つに分類された紫外線の中でも、
 波長の長さによって、さらに3分類されているんです。
- UV-A(紫外線A波)【315-400nm】
- UV-B(紫外線B波)【280-315nm】
- UV-C(紫外線C波)【100-280nm】
紫外線の種類「UV-A」「UV-B」「UV-C」の特徴を、
 それぞれ、詳しく見ていきましょう!
UV-A(紫外線A波)の特徴
UV-A(紫外線A波)は、
 雲や窓ガラスに吸収されず、皮膚の真皮まで届きます。
 UV-Aは、波長が長いため、
 気候や天候(雨・くもり)などに関係なく、1年中降り注いでいて、
 紫外線の中では、もっとも害が少ないと言われています。
普段浴びている紫外線の約90%以上は、このUV-Aです。
UV-B(紫外線B波)の特徴
UV-B(紫外線B波)は、
 雲や窓ガラスに吸収されるが、屋外では皮膚の表面まで届きます。
 紫外線は、波長が短いほど人体に対して有害性が強いので、
 生活の中で、特に注意しなければならないのが、このUV-Bです。
「UV-Aより、100~1000倍近く有毒性が高い」と言われています。
UV-C(紫外線C波)の特徴
UV-C(紫外線C波)は、
 オゾン層によって吸収されるので、ほとんど地上まで届くことがありません。
 でしたが… 
 近年は、オゾン層の破壊が進み、標高の高い山頂などでは、
 UV-Cが確認されているので、今後、地表に届く可能性も否定できません。
UV-Cは「UV-Bより、さらに有害な紫外線」です。
紫外線の種類による肌への影響
「紫外線が原因で シミが起こる」ことは、よく知られていますね。
紫外線が、肌の表面・内面の両方に影響を与え、
ニキビなどの悪化や乾燥肌など、様々な肌トラブルの原因になります。
 それ以外にも、
- しみ・シワの原因となる(UV-A波)
- 肌の老化を促進する(UV-A波)
- 日焼けによる炎症(UV-B波)
- 皮膚組織やDNAを傷つける(UV-B波)
- 皮膚がんの原因となる(UV-B波)
など、肌への影響があります。
 では次に、
 それぞれを、詳しく見ていきましょう。
UV-Aの肌への影響
UV-Aは、じわじわと肌の奥深くまで浸透し、
 真皮にあるコラーゲンや、エラスチン線維を破壊するので、
「しわ・たるみ」など、老化の原因となります。
雲や窓ガラスに吸収さないので、
 直接光を浴びなくても、日焼け止めが必要ですね。
UV-Bの肌への影響
UV-Bは、表皮のDNAや細胞膜を破壊し、
 表皮に、炎症や火傷といった皮膚トラブルを起こします。
 また、
 メラニン色素を増加させて、シミ・ソバカスを引き起こします。
いわゆる「日焼け」の症状は、このUV-Bが原因ですね。
このUV-Bは、特に肌への影響が強く、
 美容面では「シミ」、
 健康面では「皮膚がん」「白内障」「免疫低下」の原因となります。
UV-Bを防ぐためには、「SPFの高い日焼け止め」が必要となります。
UV-Cの肌への影響
UV-Cは、UV-B以上に皮膚がんの原因になると言われています。
 しかし、UV-Cの有害性については、
 具体的に、まだ分かっていないことのほうが多いんです。
いずれにしても、UV-Cが地表に届くようになると、
「人類を脅かす存在」になることは、間違いありませんね!




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