ここ数年、よく見かけるようになった「偏光サングラス」!
このサングラスの「偏光」の意味、
あなたは、ちゃんと理解できていますか!?
誤解している場合も、意外と多いようですよっ d^^;
ここ10年ぐらいは、メガネを使用している管理人。
一時のメガネブームもあり、
最近では、低価格で手軽にメガネを作れる様になりました。
それも手伝ってか、ついつい新しいメガネを作ってしまい、
10数本のメガネを、目的やファッションによって使い分けています。
以前、コンタクトを使用していた時も、
サングラスをたくさん持っていて、
たぶん、人から見れば「コレクター」に見えたと思います。
そんな、ある意味「メガネフェチの管理人w」が、
『偏光サングラス』について、わかりやすく解説します♪
偏光レンズって!? 調光レンズとの違いはナニか …?
Sponsored Link
サングラスの偏光レンズと調光レンズの違い
サングラスでよく見る「偏光レンズ」と「調光レンズ」について、
ありがちな勘違いを、まず最初に確認しておきましょう d^^
太陽光で色の変わるレンズの事を、
「光が変化する」という意味で、
「へんこうレンズ」だと思っている人も、少なくないと思います。
「変光」と「偏光」、
文字にすれば、確かに違いがわかりますが …
おそらく、
「へんこう」という言葉の響きで、間違って思い込んでしまっているんです。
サングラスに限らず、
この色の変わるメガネレンズは「調光レンズ」といい、
「へんこうレンズ」は、「偏光レンズ」のことを指します。
ここから先を読み進めると、余計に「??」になってしまいますから … ^^;
偏光レンズとは
ではまず、偏光サングラスに使われている、
「偏光レンズ」とは、どんなレンズのことを言うのか?
レンズの中に、偏光フィルターという膜が入っていて、
入ってくる光の方向を制限し、乱反射をカットして視界をクリアにします。
もうすこし、詳しくみてみましょう♪
光は、水の表面の波の様に、進行方向に垂直に偏れる横波で、
進行方向に垂直な平面内で、上下左右すべての方向に振動しています。
「偏光レンズ」は、この光の方向を制限し、
特定の方向の波動のみを通過させる事によって、
乱反射などの、余計な雑光をカットする役割を果たしています。
つまり …
窓の「ブラインド」の機能を思い浮かべると、わかりやすいですよねっ d^^
調光レンズとは
次に、
「調光レンズ」とは、どんなレンズなのか?
周囲の紫外線の量によって「色の濃さが変わるレンズ」で、
レンズ素材に、ハロゲン化銀を混ぜ、
紫外線による、ハロゲンと銀の可逆的結合で、着色・退色しています。
曇っているとか、太陽光が弱いなど、
「明るさに応じて、最適なレンズの濃さになる」という訳ではありません。
あくまで、受ける紫外線の量なので、
曇っている場合でも 紫外線が強いと、レンズの色は濃くなります。
とかろが!
「紫外線で色の濃度が変わる」という仕組みで、
長年作られていた、この「調光レンズ」ですが …
最近では、
「紫外線と同時に可視光線にも反応して着色」するという、
調光サングラスも登場しています。 d^^
偏光サングラスと調光サングラスのどちらを選ぶ?
「偏光レンズ」と「調光レンズ」については、わかりましたね!?
実際に、サングラスを選ぶ際には、
それぞれのレンズの特徴や違いを考慮して、
目的にあったレンズのサングラスを、選択する必要があります!
偏光サングラスは、
古くから、スキーやフィッシング用途などに用いられていました。
山の斜面や、水面・芝面などからの乱反射は、
均一な振動の太陽光に比べて、垂直方向の振幅の小さな波が多く含まれます。
偏光レンズは、この乱反射によるギラツキを抑えて、
斜面の起伏や水中の魚、グリーン上のラインなどを明瞭に見ることができます。
近年では、
ゴルフやマラソン・野球など、多くのスポーツシーンでも、
その実力と効果を認められて、注目されるようになっていますね d^^
たとえば、マラソン時の使用の場合、
逆光時などは、アスファルトからの白く光る照り返しや、
窓ガラス・車のフロントガラスなどの、反射光をカットしたり和らげてくれます。
そんな、人気急上昇のアイテム♪
偏光サングラスですが、実は「弱点」があるんです。
液晶パネルを見ると、黒っぽく見辛くなってしまいます。
また、自動車や自動ドアに使われる、強化されたガラスを見た場合、
それ自体が偏光特性をもっているため、シマシマに見える(干渉縞)ことがあります。
※最近の乗用車では、強化ガラスではなく、
「合わせガラス」が使わていますが、古い自動車の場合には注意が必要です。
一方、調光レンズは、
「1本でメガネとサングラスの2役」との触れ込みで、
一時は人気でしたが、現在ではあまり使用されない様になってきました。
その理由は、
紫外線の量で勝手に色が変わるため、自分の都合で濃度の調整できないことからです。
調光レンズの着色時間は「30秒程度」なんですが、
それに比べて、
退色時間は「30分~1時間」と非常に長いので、何かと都合が悪いこともありますよね。
(最近では、「1分~3分」という退色スピードのレンズも登場しています。)
そのため、
現在では、常用メガネとしてではなく、
サングラスのバリエーションとして使われています。
また、
調光レンズには、以下のような注意が付帯しています。
目的によっては かなり重宝する存在となる、
この「調光サングラス」ですが …
「調光レンズには寿命がある!」ということを知ってますか?!
実はコレ、意外と知られてないのでないでしょうか?
調光レンズは、
概ね2年程度経過すると、調光性能はかなり弱くなります。
レンズ交換する際も、
一度使用したレンズと、未使用のレンズとでは、
色の変わる速度や色味が異なってしまうため、片玉交換はできないのが普通なんです。orz
ちなみに、
調光と偏光を合わせた、「偏光調光」っていうレンズも存在します♪ d^^
コメント