ZIPPOライターの「もうひとつの顔」って、なんだかわかります?
それは、「底部分に刻まれた刻印」です!
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普通の人がZIPPOを見た場合、
ほとんどの人は、当然「デザイン」に目がいきますよね!?
少しわかる人だと、底の刻印を見て、
それがZIPPOなのか、ZIPPOもどきなのかを確認するぐらいでしょうか?
いわゆる「ボトムマーク」と呼ばれるこの刻印、
実は、たくさんパターンがあるんです。
マニアなら一目瞭然のボトムマーク、
普通の人にとっては、何のことだかさっぱり …。
というワケで、今回は、
『ZIPPO底の刻印、その種類と違い』についてです!
ZIPPO底刻印のロゴ字体
ZIPPO底刻印の、「ZIPPOロゴ」の書体(字体)は、
年代や種類(モデル)によって、大きく分けて3種類に分類されます。
その中でも、太さや字間などのの違いは存在します。
- 標準細字体ロゴ(~1955年)
1932年~1955年までは、
細いゴシック書体のZIPPOロゴが刻印されています。
(この年代のZIPPOは、とっても貴重で価値があります。) - 斜字体ロゴ(1955年~)
1955年~1979年までは、
筆記体の様な斜字体のZIPPOロゴが刻印されています。 - 現行ロゴ(1980年~)
1980年以降は、現在の太字ゴシック書体の、
オリジナルZIPPOロゴが刻印されています。
「i」の上が炎みたいになっている、お馴染みのあのロゴですね♪
刻印にまつわる噂!これって珍品?
歴史の長いZIPPOライターの中には、
製造年代によって、希少価値の高い逸品も当然あります。
それとは別に、
ランクがあったり、不良品・珍品として価値があるなどの、
「噂」も出回ったりしています。
これらの「刻印にまつわる噂」について、
ホントのところどうなのか? を見てみましょう。
ランクがある!?
「A」や「B」などの表示で、「ZIPPOのランクが刻印されている!」
と勘違いしている人も、中にはいるようです。
これら、アルファベットの刻印は、
ZIPPOのランクとは、まったく関係ありません。
1986年7月以降のZIPPOには、
製造年にあわせて、製造月が刻印されていて、
いわゆる「イヤーコード」と呼ばれています。
アルファベットで表す製造月は、
A=1月・B=2月・・・~ K=11月・L=12月となっています。
ケースと中身の刻印が違う!?
ケース(外側)とインサイドユニット(中身)の、
刻印が違う場合があります。
これは、たいして珍しくもなく、
誤差1年前後なら、良くある事です。
在庫・製造段階・大量生産・作業の関係で、
ケースとインサイドユニットは、別々に作られ、
刻印のマッチングは、特にしてないみたいです。
あまりにも年代に差がある場合は、修理に出して、
インサイドユニットを、新しいものに交換された場合が考えられます。
刻印の向きが逆!?
通常、ボトム部分の刻印は、
右手でZIPPOを持った場合に、正常に読める向きが多いです。
ちょっと、わかりにくいですよね?!
つまり、
ヒンジ(蓋の留め具)を左にして、底部を見た場合、
刻印を正しく読む事ができます。
それとは逆で、
反対向きに刻印されているZIPPOが存在します。
写真上のZIPPOは、
よくあるタイプ(ヒンジが左側)。
写真下のZIPPOは、
逆向き(ヒンジが右側)に刻印!
「おぉ~、これは貴重品だぜ~!」
と、思わず立ち上がった人は、
もう一度座って、じっくり続きを読みましょう。
「逆向きの刻印のほうが少ない」のは確かなんですが、
当然、稀少価値もありませんし、珍品というほどでもないんです。
特に、向きを一定にして刻印されているワケではない様です。
マ、マジでか!?
「ケースと中身のマッチング」といい、「刻印の向き」といい、
実にアメリカらしいというか、
日本製ではちょっと考えられないですよね!
ZIPPOの特許と永久保証
ZIPPOのボトムには、製造年代と生産国(場所)の他に、
パテントNo.が刻印されているものもあります。
1967年以前のZIPPOや、Vintage Series、
最近のモデルでは、1941Replicaなどの一部がそれにあたります。
2つの特許
ZIPPOの2つの「特許」は、
「仕掛け」について申請し、認可されている「構造関連特許」です。
それは、底面刻印にも記されています。
ZIPPO MFG.CO. BRADFORD.PA. ZIPPO PAT.PEND. MADE IN U.S.A. |
1936年後期より、
主に「ヒンジ」を付けた事で、パテントを取得し、
それまでの特許出願中「PAT.PENDING」から、
「PAT.2032695」に変更されています。
ZIPPO MFG.CO. BRADFORD.PA. ZIPPO PAT.2032695 MADE IN U.S.A. |
Vintage Series
(ちょっと見にくいですが… ^^;)
そして、1953年後期より、
「フリントチューブの補強構造体を追加」して、パテントを取得。
それまでの「PAT.2032695」から、
「PAT.2517191 R PAT.PEND」に変更されています。
ZIPPO MFG.CO. BRADFORD.PA. MADE IN ZIPPO U.S.A. PAT.2517191 R PAT.PEND. |
この特許番号を新旧の線引きにして、
~№2032695「オールドジッポー」、
№2517191~「近代ジッポー」という分け方をする場合もあります。
永久保証
意外と知られてないかもですが、
ZIPPOって、実は永久保証が付いているんです♪
「無料生涯保証」ですよ!! しかも、何度でも!
この永久保証制度は、
1932年の創業当時より今日まで、ZIPPO社が一貫して行ってきています。
ZIPPO社の製造した製品に関して、その部品の破損・機能的な部品の消耗により、
使用が困難、もしくは使用できなくなった場合、永久的に何度でもその無償修理を保証をするものです。
※但し使用年数におけるメッキ剥がれ、ヘコミ等は保証対象外となっています。
つまり、
ライターの機能的な故障に対しては、
その状態や使用年数を問わず、無料で何度でも修理しますよって事!
これって凄くないですか!?
保証がついているのが常識となっている、家電製品などの場合、
通常「メーカー保証は1年」、
販売店のサービスや、代金の数%を追加支払いすることで、
3年に延長、長くてもせいぜい5年の保証ってとこですよね。
しかも、
保証期間内であっても、有料修理ってのも珍しくないのでは…?!
まぁ、
家電と比べるのも、なんなんですが …
他に永久保証の商品って、何かあるのかな~?
そもそも、ZIPPOボトム部分の刻印は、
修理のために、返却されてきたライターの、
製造年を特定する為の、品質管理の方法だったんです。
このあたりも、80年以上変わらず、
今も愛され続ける「ZIPPOライターの魅力」のひとつですね♪
その歴史が、あなたのZIPPOのボトムにも刻まれているのです!
コメント
私が持っているzippoは、底面の本来製造ナンバーが記載されていると言われている場所に数字
記載が無く「BURADFORD.PA MADE IN U.S.A」と刻印されているだけです。
製造ナンバー無しの商品なんてあるんでしょうか?
又、本体のヒンジ部分に、ストラップが付けられるように金具が付いています。
更に、本体を引き抜いた側面の英文字の文章は、横書きですが、本体を立てた形で読める横書き
ではなく、横に寝かせた形で読める横書きに刻印されています。
ネットで見る写真情報とは違うんですが、これって、偽物ですかね?
追伸:製造№の位置に記載されている文字は BRADFORD.PA. MADE IN U.S.A の誤りでした。
訂正します。
コメントありがとうございます。
真砂さんお手持ちのZIPPOについての詳細はわかりませんが、
「ZIPPO」と「BRADFORD~」だけの刻印のモノは手持ちでありました。
イヤーコードなど刻印の詳細については、
別記事「ZIPPOの底刻印で年代がわかる!ZIPPO製造年月の早見表!」
(https://visualshoxxx.com/115.html)をご覧ください。
インサイドユニットの英文字については
同様のモノ(横書き)もたくさん持っています。
また、ヒンジ部分の金具につきましては、
以前持っていた覚えがあります。(同様のモノかはわかりませんが…)
確か、三角の形状をしていてヒンジピンを兼ねていた記憶があります。
管理人の場合、マニアでもコレクターでもないので、
回答になっていないかもしれませんが、ご参考までに…