長寿の祝いって どのぐらいあるのか?
そもそも、お祝いする意味や由来って!?
「長寿祝い」は、
長寿を祝福し、周りの者が長寿にあやかる儀礼で、
誕生日や敬老の日に、子供や孫を招いて盛大にお祝いします。
「長寿を祝い、長寿にあやかる!」とされ、
賀の祝い・算賀(さんが)・賀寿(がじゅ)とも言います。
これらの名称は、面白い由来を持つ呼び方が多く、
お祝いする年齢はもちろん、意味や由来なども、
いっしょに覚えておくと、より覚えやすいかと思います。 d^^;
というワケで、
今回は、『長寿祝いの意味や由来と年齢一覧』です!
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長寿のお祝い
「長寿の祝い」は、奈良時代に中国の風習を取り入れたもので、
初めは、数え年40歳以降、
10年ごとに「四十の賀」「五十の賀」「六十の賀」などと呼んで祝っていました。
室町時代の末期頃からは、
現在の様に、「還暦」「古稀」などと祝う様になりました。
「長寿のお祝い」と言えば、
「還暦」をまっ先に思い浮かべる人も、少なくないのでは …!?
「人生50年!」と呼ばれた昔は、
61歳の還暦は、稀で 大変おめでたい事として祝われていました。
しかし、平均寿命も長くなった今日では、
60歳という年齢では、とても老人とは言えない、
元気な、おじいちゃんや おばあちゃんが多いですね♪
そのため、70歳の「古稀」や、77歳の「喜寿」で、
盛大にお祝いするのが、一般的になってきている様です。
また、
「お祝いすると、それ以上長生きしなくなる!」という言われもあり、
長寿のお祝いを行わない人もいる様です。
長寿祝いの「年齢一覧」
長寿のお祝いは、すべて「数え年」で祝いますが、
現在では、満年齢で祝うことも多くなってきています。
長寿祝いの名称と読み方、お祝いする年齢を、
まずは、「一覧表」で確認してみましょう♪
長寿 | 読み方 | 数え年(満年齢) |
還暦 | かんれき | 61歳(満60歳) |
緑寿 | ろくじゅ | 66歳(満65歳) |
古稀 | こき | 70歳(満69歳) |
喜寿 | きじゅ | 77歳(満76歳) |
傘寿 | さんじゅ | 80歳(満79歳) |
半寿 | はんじゅ | 81歳(満80歳) |
米寿 | べいじゅ | 88歳(満87歳) |
卒寿 | そつじゅ | 90歳(満89歳) |
白寿 | はくじゅ | 99歳(満98歳) |
上寿 | じょうじゅ | 100歳(満99歳) |
「数え年」とは、生まれた時を「1歳」とし、
以後、「元日(1月1日)を迎えるたびに、1歳ずつ増やして数える年齢」のことです。
長寿祝いの意味や由来は?
「長寿祝いの年齢」を知りたいだけなら、
上述の一覧表がわかりやすく、それだけで十分です!
ところが、「これらを頭に入れておこう!」といった場合、
一覧表を眺めていても、なかなか覚えられませんよね!?
なので、
「意味」や「由来」を絡めて覚えておくと、超わかりやすく、
さらに、知識も多く覚えられますよっ d^^
また、「還暦=赤色」という様に、
長寿の祝いそれぞれにある基調色も、いっしょに見ていきましょう♪
還暦祝いの「赤いちゃんちゃんこ」は、あまりにも有名ですねっ!
- 「還暦」 61歳(満60歳)
60年で生まれた年の暦に還る!
陰陽五行説で、十二支と十支の組み合わせが、
60年で一回りして、元に戻るという意味。
赤いちゃんちゃんこや、頭巾・座布団を贈るのには、
「赤子に還る」という意味があり、無病息災を祝福します。
【長寿祝いの色】 赤・朱 - 「緑寿」 66歳(満65歳)
99歳。88歳・77歳の賀寿はあるのに、66の賀寿が無かった為、
2002年9月、日本百貨店協会が発表しました。
66歳は「緑」の読み「ろく」から、緑緑となる為に緑々寿の略となりました。
【長寿祝いの色】 緑 - 「古稀」 70歳(満69歳)
中国の詩人 杜甫の、
「人生七十年古来稀なり」という詩に由来しています。
人生50年と言われていた昔は、
元気で、70歳を迎えることは稀でした。
還暦は、家族で祝うことが多いが、
古稀は、親しい方達を招いて、盛大にお祝いされるケースが多い。
古稀には、紫色のちゃんちゃんこを贈って祝うのが倣わしで、
紫は、昔から品位の高いとされていた色。
【長寿祝いの色】 紫・紺 - 「喜寿」 77歳(満76歳)
喜という漢字を、草書体で書くと、
七十七(㐂)に見えることに由来しています。
【長寿祝いの色】 紫・紺・黄 - 「傘寿」 80歳(満79歳)
傘の漢字の略字が、八十(仐)に読めることから そう呼ばれた。
昔は、白砂糖でつくった太白餅を配る習慣があった。
【長寿祝いの色】 紫・黄・金・金茶 - 「半寿」 81歳(満80歳)
半の字を分解すると「八十一」に見える事にちなんだお祝いです。
将棋盤のマス目の数が、9×9=81ある事から、「盤寿」とも呼ばれています。
【長寿祝いの色】 黄・金・金茶 - 「米寿」 88歳(満87歳)
米という漢字を分解すると、八十八になり、
末広がりの八が重なることで、
おめでたいということもあり、お祝いするようになった。
米寿の手形を玄関に貼ると、
「長寿にあやかることができる」と言われています。
「米年」「こめの祝」「よねの祝」などとも呼ばれています。
【長寿祝いの色】 黄・金・金茶 - 「卒寿」 90歳(満89歳)
卒の漢字の略字(旧字体)を分けると、
九十(卆)に読めることから そう呼ばれた。
【長寿祝いの色】 紫・白・黄・金・金茶 - 「白寿」 99歳(満98歳)
「白」という字に、一を加えると「百」にになることから、
「あと一歳で百歳になる」という意味で、お祝います。
【長寿祝いの色】 白 - 「上寿」 100歳(満99歳)
上寿は、もともと寿命の長いことを指します。
長寿を、三段階の上・中・下に分けたうちの、
最も上位(中寿 80歳・下寿 60歳)であることを意味します。
「百寿」「百賀の祝い」とも呼ばれていて、
100年は一世紀を表わすことから、「紀寿(きじゅ)」とも言います。
【長寿祝いの色】 100歳以上基調色「特になし」
長寿を迎えた人にとって、心のこもった贈り物をされたり、
子供や孫たちと一緒に食事をしたりして、楽しく過ごすことは、
きっと嬉しく思うことでしょう♪
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