雛人形の「お内裏(だいり)様」は左側? それとも右側?
左に飾ってある雛人形も、
右に並べてある飾り方も、見たことあるし、
「左右どちらでもいいんじゃない!?」
そもそも、「どっちから見て左なのよっ!」
『雛人形の飾り方』、
特に「七段飾り」を中心に、詳しく解説します♪
親王と呼ばれる「男雛(お内裏様)と 女雛(お雛様)」は、
どちらをどっちに飾るのか!?
「調べてみても、イマイチよくわからない!」
という事も、多いのではないのでしょうか?
「結局、どっちが正解なのよっ?」って思ってしまいますよね?!
実は、どちらも正解なんです!
そのあたりの事についても、詳しく紹介していきますね♪
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雛人形の飾り方
そもそも雛人形は、
一段(いわゆる「親王飾り」)がスタンダードで、
三段飾り〜七段飾りは、その派生系であるといえます。
今回は、「七段飾り」を中心に、
雛人形の飾り方を、詳しく紹介していきますが …
「親王飾り」「三段」「五段飾り」なども、
この「七段飾り」を参考に解説しますので、ご心配なく d^^
「親王の飾り方」は 地方によって左右が違う!
「親王の左右の配置」は、関東と関西で違いがあります!
- 京都を中心に、関西地方では「古式」、
男雛を向かって右、女雛を向かって左に! - それ以外の、関東などの地方では「新式」、
男雛を向かって左、女雛を向かって右に!
という配置に飾るのが、一般的と言われています。
※「新式」は、昭和以降に広まった並べ方です。
一見「反対の表記」を見かける場合があります。
どういう事かというと …
関西の場合、女雛は「向かって左側」に飾りますが、
お雛様の並んでいる配置としては「右側」ということなんです。
「右大臣は向かって左」「左大臣は向かって右」に飾ります。
「親王の並び」の他に、
「官女・仕丁の持ち物」も、地方によって違いがあります。
雛人形 七段飾りの飾り方
「地方による違い」がわかったところで、
それでは、いよいよ「飾り方」を見てみましょう♪
「七段飾り(十五人飾り)は、雛人形のフルセット!」
いわば、フルコンプリートですねっw
まずは、
この「七段飾り」の飾り方を、みていきましょう♪
1段目:親王
1段目(最上段)には、「親王」を飾ります。
- 「古式」では、男雛を向かって右・女雛を向かって左、
- 「新式」では、男雛を向かって左・女雛を向かって右 に飾ります。
- そして、
お内裏様とお雛様の間に三宝を、
背後に屏風、両脇に雪洞(ぼんぼり)を飾ります。
2段目:三人官女
2段目には、「三人官女」を飾ります。
- 中央に、三宝(京式は 島台)を持たせた座っている官女
- 向かって左側に、加銚子を持たせた官女(眉毛あり口開き)
- 向かって右側に、長柄銚子を持たせた官女(眉毛あり口閉じ) を飾ります。
- 官女の間には、高坏(たかつき)を置いて、
桜もちや 草もちなど、季節の和菓子をお供えします。
左右の女官は、
それぞれ、外側の足が少し前へ出ているので、
それを基準に、判断するとわかりやすいですよ d^^
3段目:五人囃子
3段目には、「五人囃子」を飾ります。
向かって左から、太鼓・大鼓・小鼓・笛・謡(うたい)の順に飾ります。
4段目:随臣(ずいしん)
4段目には、「随臣」を飾ります。
- 向かって左側に、弓矢と太刀を持たせた「右大臣(赤衣装の若者)」
- 向かって右側に、背矢と持矢を持たせた「左大臣(黒衣装の老人)」
- 右大臣と左大臣の間に、御膳・菱台を飾ります。
5段目:仕丁(じちょう)
5段目には、「仕丁」を飾ります。
(「してい」または「衛士(えじ)」とも呼ばれます。)
- 中央に、沓台(くつだい)を持たせた仕丁(京式は ちり取りを前に置く)
- 向かって左側に、台笠を持たせた仕丁(京式は ほうきを前に置く)
- 向かって右側に、立傘を持たせた仕丁(京式は 熊手を前に置く) を飾ります。
橘と桜は、
- 向かって左側に 橘(右近の橘)
- 向かって右側に 桜(左近の桜) を飾ります。
左右の仕丁は、
それぞれ、外側の手をあげているので、
それを基準に、判断するとわかりやすいですよ d^^
※ 持ち物は、地域によって異なる場合があります。
6段目・7段目:お道具
6段目と7段目には、「お道具」を飾ります。
箪笥(たんす)・挟箱(はさみばこ)・長持・鏡台・針箱・衣裳袋・火鉢・茶道具 です。
「7段目」には、
向かって左側から、御駕籠(おかご)・重箱・御所車 を飾ります。
七段飾りの場合、
6段めと7段めの飾りに、はっきりとした決まりない様ですが、
御駕籠や御所車は、下の段に置くと調和がとれます。
三段飾り・五段飾りの飾り方
では、
「三段飾り」や「五段飾り」の、雛人形の場合はどうでしょう?
当然、
七段飾りの「上3段だけ」とか、
「上5段だけ」というワケにはいきませんっ!
しかし、
「七段飾りの縮小型」と考える事もできるので、
七段飾りの飾り方を基準に、上述の七段飾りとの「違い」を、解説していきます。
雛人形 三段飾りの飾り方
三段飾りでは、一般的に、
七段飾りの「1段目:親王」「2段目:三人官女」「7段目:お道具」を使います。
そして、
5段目の「桜橘」を 3段目に、
4段目の「菱台」を 1段目に移動する構成が多い様です。
つまり、整理すると …
- 1段目:親王 + 菱台
- 2段目:三人官女
- 3段目:お道具 + 桜橘
という飾り方になりますね♪
雛人形 五段飾りの飾り方
五段飾りの場合、
- 1段目:親王 + 菱台
- 2段目:三人官女
- 3段目:五人囃子
- 4段目:随臣
- 5段目:お道具 + 桜橘
という様に、
三段飾りに「五人囃子」「随臣」を加えた構成 が一般的です。
また、
「蹴鞠人形」や「祭列人形」などを使った構成 など、
商品毎にそれぞれ違いがあります。
今回 無事に飾れたら、
ぜひ、写真を撮っておきましょう!
「撮った写真は、雛人形と一緒にしまっておく」ことをオススメします♪
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