「Wi-Fi」は、ここ数年ですっかり広まり、
日本でも、すでに市民権を得ている感じですよね。
この Wi-Fi(ワイ・ファイ)ってワード、
流行語大賞をとっていても、おかしくないんじゃないですか?
ん? いつの!?
考えてみれば、一般に浸透し始めたのは、
任天堂のDSあたりからだったかなぁ…
そして、iPhoneやiPadなどに代表される、
スマホやタブレットの普及… と。
「ゲームと携帯端末」という組み合わせのおかげで、
一般に広く浸透したのですが、
そのおかげで(?)、Wi-Fiを誤解している人も、
かなり、多いんじゃないかとも思います。
「Wi-Fiと無線LANは何が違う?」
「Wi-Fiと4G、LTEはどっちが速い?」
もし、明確に答えられなければ、
この機会に、
『Wi-Fiと無線LANの違い』について、スッキリしておきましょう!
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Wi-Fiと無線LANの違い
「なぜ、今さらWi-Fi!?」と、
疑問に思う人も、少なくないかもしれません。
でも、よ~く考えてみてください。
この「Wi-Fi」の段階で、すでに誤解が生じている様であれば、
今後、さらに考えられる「発展」や「新規格」に対して、
正しく理解できるとは、到底考えられません。d^^;
現に、昨年あたりから、
「キャリアアグリゲーション」といった、新しい通信技術も採用されていますし …。
というワケで、
誤解を解く、もしくは 再認識しておくために、
「Wi-Fi」と「無線LAN」の関係と違いを、確認しておきましょう♪
では、さっそく見ていきましょう!
無線LANとは
そもそも、Wi-Fiを理解する前に、
無線LANがわかってなければ、お話になりません。
ということで、
まずは「無線LANとは 一体なんぞや?」ってところから~
以前は、パソコンをインターネットに繋ぐ際に、
パソコンとルーター(インターネット用の通信機器)を、
LANケーブルで繋ぐのが普通でした。
これが「有線LAN」です。
その繋いでいたLANケーブルを無くし、
無線化したのが「無線LAN」です。
親機であるルーターから、
無線電波でパソコンへ情報をとばし、インターネットとの接続を行います。
(※ 電波の届く範囲は、数十メートル程度。)
現在売られているモバイルPCは、ほとんどが「無線LAN内蔵」だし、
内蔵されていない機種でも、無線LAN用の子機をつければ使用できるので、
とっても便利になってますね♪
無線LANの規格
「11a」「11b」「11g」「11n」の、4つの規格が利用されています。
iPhoneや、iPadのスペック表をみると、
確かに「Wi-Fi(802.11a/b/g/n)」と表示されていますよね♪
無線LANではなくて、
Wi-Fi(802.11a/b/g/n)と表示されている謎は、後で解けますので、
ここではスルーしてください。
実は、無線LANの規格について、
2014年の1月に、新しい規格が承認されたんです。
それについては、Wi-Fiのところで説明しますので、
とりあえず、ここではスルーして先に進みましょう!
(おいおい、またスルーかよ! あと1回スルーしたら「1」ペナ!)
Wi-Fiとは
「無線LAN」が理解できたところで、
次はいよいよ「Wi-Fi」についてです!
相互接続性を、認証されたことを指す「ブランド名」です。
つまり、
「無線LANの統一規格」のひとつなんです。
で、何が便利か?
無線LANにも、さまざまな規格があるが、
「Wi-Fi」表示があれば、問題なく接続できるということです!
「この規格名がついた呼び名」が多くありますが、
ちょっと誤解しやすいので、
代表的なもので、違いを理解して整理しておきましょう♪
- Wi-Fiルーター:
本来はケーブルを引くものの代わりに無線化できる装置 - Wi-Fi内蔵:
Wi-Fiの電波を受信できる子機を内蔵 - ポケットWi-Fi・ポータブルWi-Fi:
PCやスマホ、ゲーム機などの電波を、
Wi-Fi電波に変えて、インターネットに接続できるようする装置
Wi-Fiの速度
「Wi-Fiと4Gは どっちが速い?」
とよく聞きますが、この2つは別モノなんです。
4GやLTEは、携帯電話が利用している通信方式で、
Wi-Fiは、ノートパソコンやタブレットの標準的な通信方式です。
「Wi-Fiの速度は、接続先に依存します!」
ADSLだった場合、4GやLTE並か それ以下になってしまいます。
ですので、
単にWi-Fiといっても「速度はわかりません!」
4G = LTE < Wi-Fi(無線LAN) となります。
4GやLTEより、速度は遅くなることが多いようです。
Wi-Fiの規格
では、Wi-Fiの規格には、
どんなものがあるのか、見てみましょう!
802.11nは、現在最も広く使われている規格で、
2.4GHz帯・5GHz帯の電波を使用し、
理論上の最大通信速度は、最大300~450Mbpsです。
「無線LANの4つの規格」と説明しましたが、
新しい規格が、昨年正式承認されました。
(お~、やっと戻って来れた~ 汗)
それが、この「802.11ac」なんです!
802.11acは、2014年1月に承認された規格で、
理論上、最大速度6.93Gbpsの超高速通信が可能となります。
802.11ac対応の、Wi-Fiルーターやアダプターは、
認証前のドラフト版から、既に多く出回っていましたが、
スマホやノートPC、タブレットなどは、
対応モデルが数多く出回り、主流となってきています。
Wi-Fiと無線LANの違い「まとめ」
では最後に、超簡単な「まとめ」!
- 無線LANは、
有線LANのケーブルをとっぱらって 無線化したもの! - Wi-Fiは、
無線LANの規格のひとつで ブランド名! - Wi-Fi(無線LAN)の通信速度は、
機器や接続先に依存するが、
一般的には「Wi-Fi ≧ 4G = LTE」と考えて良い! - 現在、日本やアメリカの「無線LAN」は、
ほぼWi-Fi対応なので、
「Wi-Fi ≒ 無線LAN」と考えても問題ない!
ご覧の様に、「Wi-Fiと無線LAN、また 4GやLTE」は、
広い意味では、同じと考えても間違いではありません。
が、あくまで「現段階では」です! d^^
(これが、かえって難しくなってる原因でもあるんですが …)
しかし、
「そもそも『根底の部分で違っているもの』を比較している!」
ということは、しっかり理解しておいてくださいねっ♪
以上です♪
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