PCの液晶モニターが故障…(汗)
修理に出す? 新しく買い直す?
いいえ、
「自分で修理」してしまいましょう!
というワケで今回は、
『電源が入らない液晶モニターを自分で修理する方法!』
について、写真付きで解説していきたいと思います。
液晶モニターが故障
「パソコンが壊れて使えなくなった!」
父親の使用しているPCが、
故障して使えないということで、そのPCの様子をうかがってみました。
実際に調べてみると、なんてことはない w
モニターの電源が入らなくなっているだけで、PC自体はどうやら無事っぽい。
ちなみに、そのPCは、
国産メーカー(富士通FMV)の5~7年モノのデスクトップPCです。
「液晶モニターが故障」と言っても、
いろいろな原因が考えられますし、症状も様々だと思います。
今回の場合は、昨日まで使えていたらしいので、
おそらく「アレ」が原因だと、容易に想像がつきました。d^^
この症状ならば、ほとんど場合、
『自分で修理』することが可能なんです!(しかも、低コストで d^^)
故障の原因は「コンデンサ」
おそらく、今回の故障の原因となっているであろう
「アレ」とは、『コンデンサ(コンデンサー)』です。
電子回路や電源の基本となる電子部品で、
「キャパシタ」とも呼ばれる『コンデンサ』は…
- 電圧を安定させる!
充電や放電を行うことで、電圧の変化を吸収する - ノイズを取り除く!
電気の通り道で、余計なノイズを横道にそらす - 信号を取り出す!
直流はさえぎり、周波数で信号をより分ける
といった役割があります。
また、コンデンサの種類には、
- セラミックコンデンサ
- 電解コンデンサ
- フィルムコンデンサ
- 可変コンデンサ などがありますが…
今回の場合、先ほどの写真の様な
円筒状の形をした「アルミ電解コンデンサ」が原因と考えられます。
電解コンデンサは、標準品で「1000~2000時間」、
長寿命品でも「5000~6000時間」程度が寿命の消耗品です!
(※温度や湿度など、環境によっても異なります。)
ですので、この「アルミ電解コンデンサ」を、
同規格の新しいコンデンサに交換してやれば良いだけです。d^^
電源が入らない液晶モニターを自分で修理
ではさっそく、
修理(コンデンサの交換)をしていきましょう♪
実は、過去にも同じ様な症状の液晶モニターを、
自分で修理したことがあるので、特に問題はありません。
それよりも、
コンデンサが設置されている、内部の「基板」へのアクセスが、
個体によって異なるので、場合によってはちょっと手間がかかる心配が…。
電子回路については、わからなくても問題ありませんが、
「ハンダ付け」が必要となるので、多少の知識と道具類は必要です。d^^
液晶モニターの修理方法(コンデンサの交換)
上述の様に、簡単なハンダ付けさえできれば、
特に難しくはないのですが…
液晶モニターを分解して、目的の基板へアクセスし、
コンデンサの交換後、また元に戻す作業がキモとなるかもしれません。d^^
筐体(モニター)の種類によって、分解方法は異なりますが、
手順を追って写真で解説していきますので、参考にしてくださいねっ♪
【基板へのアクセス方法】
①
まずは、モニタースタンドを外したら、
裏面のパーツを外していきます。
今回の場合、ネジは写真の箇所(8本)だけで、
それ以外の周囲は、すべてツメで留まっていました。d^^
(ツメを折ってしまわない様に注意しましょう♪)
②
次は基板を外しますが…
基板を留めてあるネジ(2本)以外に、
入力用ポートのネジ(赤矢印)を外す必要がありました。
③
接続されているコネクタ(ケーブル)類を、
慎重に外してから、静かに基板を取り外します。
ケーブルを切断しない様、細心の注意が必要です。
また、元通り接続できる様に、写真を撮ったり、
マスキングテープで印などをつけておきましょう。d^^
④
これでコンデンサの交換ができます!
電解コンデンサを外して、
同規格のパーツを、それぞれハンダ付けしていきます。
表記されている耐電圧/容量(例:50V/10μF)と、
同じコンデンサに交換しましょう。d^^- 電解コンデンサには「極性」があるので、必ず、極性を間違えないように交換しましょう!
※部品本体に『-(マイナス)端子』を示すマークが表示されています。
(ちなみに… 足の長い方が『+』、短い方が『-』です。d^^)ハンダ付けの方法に関しては、ここでは省略させていただきます。m(_^_)m
(そもそも、ハンダ付けができない方は、分解・修理していないと思うので… )
⑤
コンデンサの交換ができたら、
逆の手順で、再び元の状態に戻せば「完成」!
完全に戻す前に、通電の確認をしておきましょう。d^^
ご覧のとおり、
無事、電源が入る様になりました。
(もちろん、画面もしっかり映りましたっ♪)
もし、このモニターを修理に出した場合、
おそらく「6,000~10,000円」程度の修理費用がかかると思います。
ところが、交換する電解コンデンサは、
安価なパーツなので、1個あたり数十円(高くても100~200円程度)で購入できます。
※オーディオ用電解コンデンサの様な、高価なパーツを使用する必要はありません!
ですので、
ついでに、すべての電解コンデンサを一緒に購入して、
この機会に、同様の部品をすべて交換しておくことをオススメします♪
(仮に10個交換したとしても、価格的には数百円で済むと思います。d^^)
メーカー保証の対象外となってしまいますので、必ず自己責任で行いましょう。
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