「このジュース、賞味期限が切れてるよっ!」
「このパン、消費期限が切れてるよっ!」
さて、アナタならどうします?
この2つは、その意味合いが異なるんですが、
その「違い」が、明確にわかりますか!?
「1時間でも過ぎたら心配 …」という人もいれば、
「1日くらいだったら大丈夫!」という人もいるでしょう d^^;
なかには、
「食べて問題なければ、どっちだっていい!」ってツワモノも …(笑)
記載方法と、その表示が定義されている「賞味期限と消費期限の違い」!
おそらく、ほとんどの人が、
「なんとな~く」わかっているでしょう…。
ところが、明確な違いを説明できるという人は、
その中で、どれぐらいいるのでしょう!?
狙って韻を踏んでいるかの様で、
なんか、混同してしまいがちですよねっ ^^;
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賞味期限と消費期限の統一
以前は、期限の表示をせずに、
「製造年月日のみの表示」も可能でした。
しかし、それだと製造年月日を見ただけで、
食品ごとに、「どのくらい日持ちするか」がわからず、
「返品や廃棄を増大させてしまう」という理由で、期限表示を行うようになりました。
また従来は、「賞味期限」と同じ意味で、
「品質保持期限」という表示も、使われていました。
ところが、
食品衛生法とJAS法では、表現が異なっていました。
そこで、
平成15年(2003年)7月の、「食品衛生法」及び、
「農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律」に基づく表示基準の改正によって、
これまでは バラバラだった表示が、すっきりと統一されました。
そして、
「賞味期限」と「品質保持期限」の2つの用語が、「賞味期限」に統一されるとともに、
「賞味期限」と「消費期限」のいずれについても、それらの定義の統一が行われました。
では、どのような定義に統一されたのか!?
食品の賞味期限と消費期限
すべての加工食品には、
原則として、期限表示を記載することになっています。
これによって、
その食品の「おいしく食べられる期限」を、判断する目安となります。
また、
「賞味期限」と「消費期限」は、食品によって使い分けられています。
ではさっそく、それぞれを見ていきましょう♪
賞味期限とは
「おいしく食べることができる期限(おいしさの保証期限)の表示!」
【賞味期限の定義】
定められた方法により保存した場合において、
期待されるすべての品質の保持が、十分に可能であると認められる期限を示す年月日をいう。
ただし、
当該期限を超えた場合であっても、これらの品質が保持されていることがあるものとする。
賞味期限の表示方法は、3ヶ月以内のものは「年月日」で、
3ヶ月を超えるものは「年月」で、表示されています。
スナック菓子・レトルト食品・カップ麺・缶詰・ジュース・牛乳・バター 等、
比較的劣化が遅い食品を対象に、賞味期限が表示してあります。
開封していない状態で、表示されている保存方法に従って保存した場合に、
「おいしく食べられる期限」を表示しています。
ただし、賞味期限を過ぎても、食べられなくなるとは限りません d^^;
消費期限とは
「期限を過ぎたら食べない方が良い期限(安全性の保証期限)の表示!」
【消費期限の定義】
定められた方法により保存した場合において、
腐敗・変敗その他の品質の劣化に伴い、
安全性を欠くこととなるおそれがないと、認められる期限を示す年月日をいう。
消費期限の表示方法は、年月日で表示されています。
弁当・惣菜類・調理パン・生菓子・生麺 等、
長くは保存ができない食品(概ね5日以内)を対象に、消費期限が表示してあります。
開封していない状態で、表示されている保存方法に従って保存した場合に、
「食べても安全な期限」を表示しています。
必ず、消費期限内に食べるようにしましょう d^^
賞味期限と消費期限の違い
では、お復習いも兼ねて、
「賞味期限と消費期限の違い」をまとめてみましょう♪
- 「消費期限」は、超すと危ないことを意味する期限!(概ね5日以内)
- 「賞味期限」は、製造メーカーが品質を確実に保証している期限!
イラストで見ると、違いがさらに理解しやすいですねっ d^^
【賞味期限と消費期限の表示イメージ】
- 消費期限の場合、必ず期限内に食べたほうが良い!
- 賞味期限の場合、期限を過ぎても食べられなくなるとは限りません!
- 表示されている期限は、開封後も保証されているワケではありません!
- 一度開封したものは、
表示されている期限にかかわらず、早めに食べるようにする!
といっても …
メーカーも、かなり余裕を持って設定しているので、大丈夫な場合が多く、
「日付が変わたとたんに腐る!」なんてことは、普通では考えられません。d^^;
ただし、消費期限内でも、
保管や保存の状態が悪いと、腐っている場合もあるので、
「消費期限だけを信用すればいい」というワケではありません!
梅雨時や夏の時期は、特に注意が必要ですね♪
「賞味期限後や、開封から何日経ったものまで食べるか!?」
といった判断は、その人が感覚をよく働かせることが大切です!
おいしく食べるには、もちろん賞味期限内がベターですが …
「賞味期限が過ぎてしまった食品」の判断に困った時は、
- 賞味期限からどれくらい過ぎているか?
- 定められた条件で保存されていたか?
- 食品の状態(見た目・臭い・味)はどうか?
などから、総合的に判断するようにしましょう♪
ただし、自己責任で! (どっちやねん Σ^^;)
また、
食品の保存方法として、「保存温度」は重要な要素の一つで、
一般的に、「保存温度を低く設定するほど、賞味期限は長くなります。」d^^
「常温で保存」と表示されている商品もありますが、
保存方法が書いてない食品は、常温保存できますので、
直射日光のあたらない、湿気の少ない場所で保存しましょう♪
常温は、一般的には「15℃~25℃」のことを指し、
この範囲の温度が、食品を常温で保存する場合の目安となります。
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