寒い冬には、
話題の「ホットワイン」を飲んでみたいんだけど、
アルコールが苦手で …
「ワインのアルコールは 温めると飛ぶ!」って聞いたけど、
ホットワインだったら、大丈夫だよね?!
はたして、本当に、
ホットワインのアルコールは、飛んでいるのでしょうか?
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ホットワインは、
読んで字の如く「温かいワイン」で、
ヨーロッパなどでは、お母さんが作ってくれる定番の飲み物です。
ドイツでは「グリューワイン」、
スロバキアでは「ヴァレネ・ヴィノ」と呼ばれています。
白ワインで作るホットワインもありますが、
赤ワインで作る方が、世界の主流となっています。
特に、寒い季節には最適で、
身体が温まり、冷えや風邪の予防など 冬特有の症状に効果があります。
また、
ゆったりとした睡眠を招いたり、美容にも効果があると言われています。
そんなホットワインを飲んでみたいけど、お酒が苦手 …
ワインを温めたホットワイン、
アルコール分は、飛んでいるのでしょうか?
ホットワインのアルコール
はたして、
「ワインを加熱して、アルコールが飛ばせるのか?」
先に、結論を言ってしまうと …
答えは「No!」です!
アルコール分は、多少飛んではいますが、
「低アルコールになるだけ」です。 d^^;
ホットワインのレシピなどによっては、
「アルコール分が飛んで …」とか、
あたかも、アルコール分がなくなるように、書かれている場合もありますが、
正確には、アルコールが飛んで、ゼロになるワケではありません!
っていうか、
そもそも「ノンアルコールになる」とは、書かれていないハズですけど …
いやっ、ありました!
「ホットワイン ノンアルコール」レシピとして、
「クリスマスの飲み物♪ホットワイン」ってのがズラリと!
アルコールの沸点
水とアルコールは、とても仲の良い関係で、
難しい用語を使うと、共沸混合物(きょうふつこんごうぶつ)と言います。
「共沸混合物」とは、複数の化合物が混ざった混合物が、
「あたかも、1つの沸点を持つようにふるまう性質」を言います。
超簡単に言うと、
混ぜた液を沸騰させても、同じ温度で沸騰します。
沸点が近い化合物が混合した場合、このような現象を起こし、
その典型例が、「エタノールと水」なんです。
でも、
ワインに含まれるエタノールの濃度は 14%程度で、
エタノール水溶液としては、かな~り薄いんです。
ワインの場合、
エタノール水溶液としては、アルコール度が高くないので、
共沸はせず、水の沸点よりも低い温度でアルコールが飛びます。
しかし!
アルコール分だけが、単独で抜ける事はありません。
蒸発した蒸気に、少しアルコール分が多い!
= 残りの液体に、少しアルコールが薄くなった! という感じです。
なので、
「完全にアルコールをゼロにすること」は難しいようです。
妊娠中・授乳中にホットワイン!?
妊娠中や、授乳中のお子さんがいる場合、
たとえホットワインでも、やめておくことをオススメします。
理由は、もうおわかりですよね! d^^)
ワインを長時間沸騰させれば、ある程度はアルコールは飛びます。
しかし、
アルコールは完全には抜けませんし、美味しくありません!
アルコールが苦手ならば酔うし、
血液を通して、母乳からもアルコール分が出ます。
ホットワインは、5%程度のアルコール度数になります。
(これは、ビールと同じぐらいのアルコール度数です。)
ということは、
温めてアルコールを飛ばした程度のホットワインなら、
完全な「飲酒運転」になります!
そもそも、
アルコールが完全に飛ぶほど沸かして飲むのなら、
「ホットワイン」である必要がないと思うのですが … w
アルコールを飛ばさないホットワイン
ここまでは、
「ホットワインのアルコールは飛ぶか?」がメインでした。
逆に、
「できるだけ、アルコールが飛ばない」様にするには …
加熱して、少なからず飛んでしまうアルコール分を、
できるだけ飛ばさないで、ホットワインを飲む♪
こっちのほうが、自然な考えですよね!?
なんてったって、「ワイン」なんですから w
アルコールの飛びにくいホットワインの作り方
アルコールの沸点は、78.3℃です。
なので、加熱しすぎない事が最重要です。
当然、ワインを沸騰させてはいけませんよ!
ワインの加熱の方法は、
- 飲む分だけのワインを、デキャンタに入れる
- デキャンタに、ラップで蓋をする
- 鍋などのお湯に入れて、加熱する(日本酒のお燗の様に)
デキャンタなんて、シャレたものはないので、
我が家では、お銚子に入れてます。^^;
その状態で、湯煎して温めているので、
それこそ、日本酒を熱燗にしているのと同じですね w
晩酌時ならまだしも、
ちょっと睡眠の前に …って時に、
それは、けっこう面倒くさいなぁ~ って場合は、
耐熱コップにワインを入れて、
電子レンジで温めてしまうのが、超簡単ですね。
簡易的ではありますが、
加熱時間は「1分~1分15秒」程度を目安にすれば、
アルコールや、風味が飛んでしまう失敗はありません。
レモンやオレンジの輪切りと、
シナモンなどのスパイスも忘れずに!
少し甘さをプラスするのなら、ハチミツなんかもいいですね♪
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