インフルエンザ予防接種の効果と期間!その効果は本当にあるのか!?

今年は、予防接種を早々に受けたから、
「インフルエンザ対策は万全!!」

はたして、本当に安心と言えるのでしょうか!?

インフルエンザ予防接種の効果と期間!その効果は本当にあるのか!?

インフルエンザにかかった人が、あなたの周りに現れ始めてから、
慌てて予防接種を受けても、もちろん効果はありません。

ウイルスの潜伏期間と、
体内免疫システムの期間が、関係しているからです。

逆に、早過ぎた場合でも、
ワクチンの効果には期間があるので、免疫力が落ちてしまいます。


では、予防接種の効果があらわれる、
「抗体ができるまでの期間はどれぐらいなんでしょう?」
また、
「効果はいつまで持続するのでしょう?」

そもそも、「効果はどれぐらいあるのでしょうか!?」


インフルエンザの予防接種を受ける前に、
予防接種の効果と期間について、しっかり把握しておきましょう。


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インフルエンザウイルスと予防接種の効果期間

インフルエンザに感染してから、
発症するまでの、体内での潜伏期間は「3日」前後

例え、この潜伏期間中に、予防接種を受けたとしても、
治療薬ではないので、当然 発症を抑えることはできません。

また、抗体が間に合わないので、
予防接種を受けた、本来の効果を得ることもできないのです。


インフルエンザウイルスと体内免疫システム

ウイルスが最も増殖しやすいのは、通常、鼻やノドの粘膜付近です。

鼻やノドの粘膜についた後、細胞に侵入して一気に増殖し、
24時間で100万個に増えるスピードで、48時間後まで増殖します。

しかし、
無限に増え続ける訳ではなく、体にウイルスが侵入すると、
体内の免疫システムが反応して、ウイルスの増殖を抑え始めます。

インフルエンザの予防接種は、
「人為的に体の免疫システムを働かせる」ために、
ワクチンを接種して、抗体を作る手助けをします。


免疫に抑えられたウイルスは、体の外へ出ていきます。
「咳」「くしゃみ」が出るのは、そのためなんです。

体内に残ったウイルスは、細胞が死ぬのと同時に死んでしまうので、
インフルエンザは、通常 感染から1週間程度で治ります。


インフルエンザ予防接種の効果持続期間

インフルエンザの予防接種を受けて、
抗体ができるまで、つまり「効果があらわれる」までには、
1~3週間程度(通常 1~2週間の時間を要します。


もちろん、個人差がありますが …

予防接種後 2週間目位から、効果があらわれはじめ、
ワクチン接種から、約1ヶ月後にピークを迎えます

その後、3ヶ月ぐらいで 抗体は徐々に減っていきます。


ですので、

抗体の効果が持続する期間は、
接種後 1~2週間から、3~4ヶ月(長く見積もっても 5ヶ月弱)程度です!

これらの期間を逆算して、
適切な時期に、インフルエンザ予防接種を受けることが大切です。


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インフルエンザ予防接種の効果

インフルエンザ予防接種の「効果期間」については、
上述で確認できたワケですが …

そもそも、
ウイルスに対する「予防接種の効果」は いかがなものか!?

という観点で、確認してみることにしましょう。d^^;


予防接種の効果がない!?

『インフルエンザの予防接種は効果がない!』
という情報を、見たり聞いたりしたこともあると思います。

確かに、
ワクチンを接種したのに、インフルエンザにかかってしまった …
という話は、よく聞きますよね。

インフルエンザの予防接種「効果がない!?」


「予防接種の効果がない」と言われる理由

上述の「効果の期間」以外でも、
『予防接種の効果がない』と考えられる理由があります。

  • 変異しやすいインフルエンザウイルス!

    インフルエンザウイルスの遺伝子は、とても変異しやすく、
    『新型のインフルエンザ』がよく発生します。

    今年のインフルエンザはA○○型~ など、よく聞く定番の型の場合でも、
    一定の形に止まらず、少しだけ変異している場合が多く、
    違ったウイルスとなって流行するので、感染しやすいのです。

    特に、1~2年越しに流行する「B型」とは違い、
    ウイルス同士が融合して『新型』として猛威を振るう「A型」は、
    毎年 大流行となり、感染の主体となっています。


    インフルエンザ予防接種のワクチンには、
    「過去のウイルス(の死骸)」が入っているため、
    A型タイプに対しては、流行遅れとなる場合が多いと考えられます。


  • ワクチンによる抗体ができる場所!

    インフルエンザの予防接種では、血液の中に免疫を作ります。

    しかし、インフルエンザウイルスは、
    鼻やノドの粘膜について感染し、細胞に侵入して一気に増殖します。

    そのため、鼻やノドの奥の粘膜にある、
    免疫細胞が活性化していないと、感染を防ぐことができないので、
    予防接種を受けていても、インフルエンザに感染してしまう場合が多いのです。

    しかし、それが拡がって悪化したりするのを、
    「血液中の免疫が抑えてくれる」という役割があるのです!


そもそも、インフルエンザのワクチンは、
感染を予防するワクチンではなく、重症化を予防するワクチンなのです。


予防接種で「インフルエンザの感染は防げない」!? ≫ 


インフルエンザ予防接種の有効性は!?

インフルエンザ予防接種の効果と時期「有効性は!?」

インフルエンザ予防接種の有効性は、
ワクチン株と流行株が一致した場合「70~90%」と言われています。


この結果は、健康な成人で調べられたもので、
型別にみると、
A型の有効性は 約80%、B型は 約50%(一般的にA型より低い)と報告されています。

しかし、B型の場合、
決まった形でしか現れないので、予防接種次第ではまったく流行りません。


一方で、子供の場合、
A型で予防効果があるのは、30~50%程度で、
B型や1歳未満では、さらに効果が低い結果となってしまいます。


ただし、ワクチンは重症化を防ぐことができ、
結果として、脳炎などの予防となるのです。


予防接種の「回数」による効果の有効性は?

インフルエンザ予防接種の「回数による効果」は、

  • 1回接種の場合「64%」
  • 2回接種の場合「94%」 というデータがあります。



子供高齢者の場合は、免疫力が不安定なので、
ワクチン・ブースター効果で、「2回」に分けてしっかり免疫をつけます。

このブースト効果は、大人・子供の区別なく発効するので、
喘息持ちの人受験生仕事を休めない人などは、
念のため、2回の接種をするのもひとつの手段です。

13歳未満の子供は、2回の接種が必要ですが、
大人の場合は、1回接種が一般的となっています。

その理由は、ワクチンが不足した2001年頃、政府が1回の接種を推奨し、
その流れで、現在も1回が主流になっていますが、1回接種に明確な根拠はありません。


ちなみに、インフルエンザがかかりやすい年齢は、
0~19歳の若年層が圧倒的に多く、高齢者がかかる可能性は かなり低いらしいです。


インフルエンザ予防接種の効果と期間「さいごに」

『インフルエンザの予防接種は効果がない!』とよく言われます。

その答えは、「Yes」であり「No」なのです。


予防接種ワクチンの効果は、まったくの「ゼロ」ではないので、
当然、それなりの効果がないわけではありません。

しかし、効果があった場合でも、
思っていた効果と違えば、「効果がなかった …」となってしまうのです。


実際、管理人の場合 …
数年間欠かさず、予防接種を受けていたのですが、
インフルエンザにかかった経験が、1度だけありました。

まぁ、それは想定内だとしても、
普通に39℃以上の熱が出て、完治するまでに 1週間程かかったのです。

当然、その時は『えーーっ!!』だったんですが …

今思えば、
「予防接種の効果がなかった」のか?
「予防接種を受けていたから、その程度で悪化せずに済んだ」のか?

はたまた、
「予防接種の副作用だった」のか?
実は定かではなく、それ以来、毎年予防接種を受けていません。d^^;


もちろん、ワクチンの効果がないとは思いませんし、
予防接種受けることを、否定するつもりも まったくありませんよ。




世界中に数多くある「感染症」の中で、
ワクチンで防げる病気(VPD)はわずかです。

有効率は、意外と高くありませんが、
現在のところ、
科学的に有効性が証明されている予防法は『ワクチン』だけです。


例えば、「予防接種を受けた」場合 …


対して、「予防接種を受けない」場合 …

  • 免疫細胞が活性化して抗体ができる
  • 同じ型のウイルスの場合に感染を防げる
  • 副作用の心配がない
  • 費用がかからない

などのことが考えられます。


インフルエンザでの重症化を防ぐためには、
できれば、「予防接種を受けたほうが良い!」とは思いますが …

自分にとって、接種するメリット・デメリットを考慮して、
受けるか受けないかの「選択」をすればいいのではないでしょうか?

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