夜空に打ち上げられる花火♪
「たっまやぁ~っ!」と、
意味もよくわからず、言ってみたりして …(笑)
よくわからないと言えば、これら「打ち上げ花火の種類」!
打ち上げられた花火の、色はもちろん、
形などの違いは、おそらく誰が見てもわかりますよねっ!
その違いのバリエーションや、鮮やかさを楽しんでいるワケですから … ^^;
でも、そもそも こららは、
「どう分類されていて、どんな種類があるのか?」
「どんな特徴があって、どんな名前がついているのか!?」
『日本の打ち上げ花火の種類や名前』について解説します♪
名前や種類など、少し知識があるだけで、
一味違った「花火大会の楽しみ方」ができますよっ d^^
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日本の花火の種類
日本の花火の種類は、
大きく分けると、まず 3つに分類することができます。
- 打ち上げ花火
- 仕掛け花火
- 玩具花火
この3つの種類のなかでも、
今回は「打ち上げ花火」について、さらに詳しくみてみましょう♪
打ち上げ花火の種類
日本の打ち上げ花火は、
「夜花火」と「昼花火」の2つに分類され、
それぞれの中でも、いくつかの種類に分類されています。
- 「夜花火」
- └ 割物
- └ 小割物(半割物)
- └ ポカ物
- └ 昇り曲
- 「昼花火」
- └ 音物
- └ 割物
- └ 吊り物
- └ 細工小物
夜花火の中でも、
「割物」や「ポカ物」と呼ばれている種類の花火が、特に代表的です。
打ち上げ花火の種類と名前
さて、いよいよここからが、今回の本題です d^^
花火の種類で、
「菊玉」とか「牡丹玉」とか、聞いたことはないですか?
これらは、割物に分類される「花火の名前(種類)」です!
見た目の特徴としては …
菊花火は、真っ直ぐな線の先に光の粒が広がるタイプ、
牡丹花火は、光の粒が広がるタイプの花火になります。
「百聞は一見に如かず!」
まずは、YouTube動画で確認してみましょう♪
どうです? ハッキリと違いがわかりましたよねっ d^^
では、「菊」と「牡丹」は何が違うのか …?
花火そのものの構造自体は、基本的にどちらも同じですが、
菊と牡丹では、親星に使われている「星」が違っています。
菊に使われる星は「菊星」、
牡丹に使われる星は「牡丹星」と呼ばれます。
一般的には、
- 「菊玉」は、単発打ち(なかでも7号以上の大きな玉)の場合
- 「牡丹玉」は、丸く開く花火の殆どの場合
に、使用されていることが多いようです。
色が何度も変色するといった、凝った牡丹も可能になります。
また、
ハートや星型など、色々な形を描く型物花火には、必ず牡丹星が使われ、
型物や、立体型物(蝶々・土星など)は、割物花火の種類に分類されます。
割物花火・小割物・ポカ物
上述の「夜花火」の種類で、
「割物」「小割物(半割物)」「ポカ物」「昇り曲」の、
4種類に分類されると、説明しましたね d^^
- 割物は、
上述の様な「菊」や「牡丹」に代表される分類の花火です。 - 半割物は、
割物ほど強い割薬を使わない場合で、「冠菊(しだれ柳)」がそれにあたります。 - 小割物は、
より小さな花火玉を内包している場合で、「千輪物」がこれにあたります。 - ポカ物は、
割薬の量も少なく、また大きな号数の玉もあまり作られません。
「蜂」や「飛遊星」などに、よく見られます。
これらの、代表的な花火の名前と特徴をみてみましょう♪
(※「昇り曲」については、後ほど説明します。)
- ■割物・菊
最も古典的な花火で、割物といえばこの菊花型割物花火のことです。
星がオレンジ色の尾を引いて飛ぶことから「引き」とも呼びます。 - ■割物・牡丹
星が尾を引かずに、色や光の点で形を描きます。
構造的には菊と変わりません。牡丹にはこうして芯が入るのが基本です。 - ■割物・芯入り菊
内側に芯が入り、二重の同心球になるものです。
変色星を使用した物は、花弁の色が変わり、高級品といえます。 - ■割物・八重芯変化菊
全体で三重の同心球を描く菊花型割物花火の逸品。
すべて球の中心は、一点で揃うのが理想的。 - ■割物・三重芯変化菊
三重の芯を持ち、全体で四重の同心球を描きます。
日本の花火の最高技能で、製作も難しくいわば芸術品といえます。 - ■割物・雌雄芯変化菊
中心の星に、打ち星などを混ぜて、
おしべ・めしべがある様に開く 菊型花火です。 - ■割物・錦菊
金色の星を使った菊型花火です。
冠(かむろ)と違って星は長く落ちません。 - ■割物・錦変化菊
菊と比べると、より明るい錦の引きから、色に変化する 菊物花火です。 - ■半割物・錦冠菊
長くゆっくりと枝垂れて、金色の星が落ちるのが特徴で、
消え際に「ピカッ」と光露を入れた物が多い。
俗に「しだれ柳」ともいいます。 - ■割物・芯入り銀牡丹
銀色の星を使った割物花火です。
冠(かむろ)と違って、星は長く落ちません。 - ■割物・芯入り銀冠菊
白銀の花弁が、長く垂れて落ちていくのが特徴です。 - ■割物・染分
半分ずつ別々の色の花が開く花火です。
当然、色の組み合わせで、様々な種類ができます。 - ■割物・細波菊、キラ、点滅
光の吹雪の様に星が拡がるものを、細波菊・キラキラなどといいます。
「ピカピカ点滅する花弁」をもつモノは 点滅菊です。 - ■大葉入り・トケイ草
星に外側の花弁に達するほど、大きな打ち星を混ぜた物は、
大葉入り・トケイ草などと呼びます。 - ■ステンド牡丹・彩色満星
5色くらいの牡丹星を、ランダムに込めた牡丹です。
各色のバランスが大切で、シンプルですが とてもカラフルな花火です。 - ■万華鏡・ポインセチア 未来花
新傾向の割物花火で、
星を一握りずつ袋に詰めたものを、分散して込めたモノです。
同色の花弁がまとまって開き、洋蘭のような華やかな花火です。 - ■彩色千輪菊
丸星のかわりに、小割玉という小さな花火を込めた花火です。
色々な色の小花が、一斉に開くのが特徴で、
小花の内容で、様々な種類があります。 - ■紅点滅千輪菊
小割玉の中に、紅色の点滅星を使った花火です。 - ■小割浮模様
冠菊などが開いた後、続いて花弁の中で、
いくつもの小花が開く花火をいいます。 - ■ひまわり
中心部は球体ですが、花弁の部分は大きな星を使い、
ひまわりを正面から見た様に、平たくなっています。 - ■ひまわり2
やや横位置から見た場合、その形がよくわかります。
一見、型物の「土星」に似ていますが、
外側の花弁が、土星のような牡丹星ではありません。 - ■椰子の木
トロピカルムードいっぱいの椰子の木です。
菊などに比べて、ずっと大きい星が入っています。
金・銀のほか、色椰子などもあります。 - ■蜂・銀蜂・群蜂
火薬を詰めたパイプの一部に噴出口を設けて、中に込めてあるため、
それぞれが回転しながら、ランダムに飛び回ります。 - ■飛遊星・紅蜂・緑蜂
蜂の分包に似ていますが、
飛遊星では、色の出る火薬を使い、動きは直線的です。
「蜂」に対して、
「色つきの蜂(紅蜂など)」の名前で呼ぶ場合もあります。
画像引用: 日本の花火(http://www.japan-fireworks.com)
昇り曲
外側に小型の花火を装着し、本体と同時に打ち上げる上昇中の付加物です。
開花するまでの上昇中に、小花を開かせたり(昇小花付)、
音を出したり(昇笛付)という変化を、楽しむ事が可能になります。
この様な、追加の花火全般を「曲」と呼び、
これらが装着されている花火を、
「昇り曲付き」または「昇り曲導付(どうつき)」と呼びます。
では、
この「昇り曲付き花火」の名前と特徴も、いくつかみてみましょう♪
- ■昇り竜・昇り銀竜
オーソドックスな曲で、太い尾を引きながら上昇するものです。
その色が金色(錦)なら昇竜、または 昇金竜、
銀なら昇銀竜、または 昇銀引(のほりぎんびき)などと呼びます。 - ■昇り小花
小さな小花が次々に開いて上昇します。
それぞれの導火線の長さを変えることで、連続して開かせることができます。 - ■昇り分花
昇り分化とともに総じて「昇り分包・のぼりぶんぽう」と呼びます。
紙パイプにいくつかの星を詰めた分包を、何段にも重ねて装着します。
左右に複数の星を飛ばしながら上昇します。 - ■昇り分化
昇り分花とともに総じて「昇り分包・のぼりぶんぽう」と呼びます。
紙パイプに星や打星を詰めた分包を、何段にも重ねて装着します。
左右に星を飛ばしながら上昇します。 - ■昇り置光月・置連星
小さなパラシュートに吊り星を吊った物で、
上昇中にほんのしばし星が夜空に漂って消えます。
非常に手間のかかる曲です。
画像引用: 日本の花火(http://www.japan-fireworks.com)
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